価値の話、続き。人間の価値って何で決まるのか?
昨日こんな記事を書いた。
短く言うと
- 人は自分の本来の価値というよりどれだけ価値があると思うかに支払う。
- 自分の価値を見積もってそれを伝える。
というお話。特に私は2点目が大変苦手。
元はこちらの動画。
Know your worth, and then ask for it | Casey Brown
タイトルもズバリ
「あなたの価値を知ってそれを請求しなさい」
というもの。
出る杭は打たれるじゃないけど、こと自己主張したり、自分ができることを主張すると妬まれる。
そして親も含め、周りは自分の価値をダウングレードすることばかり言わないか?
価値を外の要素で判断してないか?
身近な人ですらそうだ。せめて自分の身内は外の価値ではなくその人自身の価値を見てもらいたいと思う。
あなたの価値はあなたの外の要素ではない
30歳になったときやっと大人になった気がしてすごく嬉しかった。
しかし母親は「姥桜」と言って嘆き悲しんだ。(注:21世紀の話です)
お見合いを必死にセッティングし、私が断ろうとすると
「あんたみたいに三十路を過ぎて高学歴で外国育ちで片親の人でもええって相手は言ってくれてはるのに、何があかんの!」
とえらい剣幕で怒られた。
彼女にとって人間(女性)の価値は
- 年齢
- 性別
- 学歴
などで決まったのである。いわゆる社会が決める価値、であり「加藤まり子」という個人に対しての価値ではない。
それが、自分の子供に対してでも、なのである。
なので、私は一所懸命その「価値」に応えるように自分をあわせていった。
当時の私。
一所懸命「年相応」にしようとしていた。年相応=姥桜、である。
9年後(2017年)
一概に比較ができるものじゃないけれども
「姥桜」
の呪縛から解放されたらこんな感じになった。
人間の価値は
- 年齢
- 性別
- 外見
- 年収
私は私になること以外何かになる必要はないのだ。「デミアン」ヘルマン・ヘッセ
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自分の価値をどれだけ伝えられるか TED
Know your worth, and then ask for it | Casey Brown
"People don't pay you for what you worth, but pay you for what they think you worth"
時たま見るがTEDは面白いスピーチが多い。
Casey Brownはプライシング・コンサルタント。商品の価格を決める為のコンサルだ。しかしある日彼女はあることに気がつく。
自分自身の適切な価格設定
である。
そして自分の価格が低いことに気づく。
しかし単価をあげて他の人に払ってもらえなくなったらどうしよう・・・
プロの彼女でもそんな不安が出たらしい。
しかし実際に単価を上げたが皆払ってくれた。しかも彼女だけでなく彼女のクライアントたちにも同じことが起きている。
単価はだれが決めるのか?
彼女のスピーチで大事だったこと。それは
「人はあなたの実際の価値ではなく、どれだけ価値があると思うかに対して支払う」
というもの。
そしてどれだけ価値があると思わせるかは
- 自分の価値を設定し
- それを相手に伝える
ことによって可能だ、というのだ。
謙譲は美徳である。しかし卑屈になるのは謙譲ではなく一種傲慢であると思うのだ。
自分の価値を、他者の価値を評価するのと同じ目線で評価する。
そしてそれを、他者の価値を伝えるのと同じように伝える。
それが本当に他者と自分を同等に扱う、ということではないだろうか?