裏ブログ:京大卒フィレンツェ公認ガイド 加藤まり子

公式ブログと異なり、マリコの赤裸々な話を載せています。

全ては恵まれているけれど…明日は明日の風が吹く

イタリアから帰国して今日でちょうど1ヶ月。

就職活動も驚くほど順調に進み、今日から出社した。

前職と全く同じ、というわけでではないけれど、結局、一度足を洗ったつもりだった業界に戻った。

3年のブランクがあるにも関わらず、昔取った杵柄というのだろうか、しっかり勘は失っていなかった。嬉しいような、決死の思いで足を洗ったつもりだったのに覚えていることが悲しいような、なんとも言えないフクザツな気持ち。

 

仕事があって、よいお給料をいただいて、仲間にも感謝され、歓迎され、つい1ヶ月前までは想像もつかなかった状況。そして、自分が望んだ世界でもある。

ガイドの仕事なんかよりよっぽどやりがいを感じられる。

しかし、私の心は死んだ状態なのだ。

 

生きる希望も、夢も、目標も、何も持てない。

朝起きて、会社に行って、それなりに仕事して、夜なんとなく定食屋でご飯食べて、一体私は何のために生きてるのか?生きてる意味がやっぱり見当たらない。

自立した女性も、女友達との豪華なディナーも、私にとっては虚しい以外の何物でもない。

結局シェアする人がいなければ、私にとって世界は色褪せてしか見えない。

 

贅沢過ぎる悩みではあるけれど、手に入れても手に入れても、本当に欲しいものを手に入れない限り、この空白は埋まらない。

 

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眠れるアリアドネ。尽くした夫に放置されたと思いきや、ワインの神バッカスに魅入られ妻になった。人生、最悪と思っても一寸先には何があるかわからない。

 

今は絶望しても明日はまた違う日。

“After all, tomorrow is another day.” From “Gone with the WindScarlett O’Hara

明日は明日の風が吹くスカーレット・オハラ最後のセリフ「風とともに去りぬ」より